「さわら雛めぐり」

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久しぶりに隣町の佐原に行ってみた。

相変わらず小江戸のイメージを残している街並みに、

それを求めて観光客も少なくない。

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時期もあって、街ぐるみで商店の店先や小野川べりにまで、
お雛さまを飾っている。

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平成、昭和、大正、明治、江戸と、時代ごとの雛飾りが見られる。
時代によって、人形の顔が違うのは、求められる流行だけではなく、
その時代に暮らした人々の持っている情緒の違いのようだ。
それにしても、お雛様の顔や衣服が、こんなにも違うとは思っていなかった。

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ところで、いつも問題になるのは、雛壇の最上段の
男雛(お内裏様)と女雛(おひな様)の飾り方。
今回も両方有ったが、男雛(お内裏様)を左右どちらに飾るか。
一般的には、京都風では男雛(お内裏様)は向かって右。
関東では左に飾られることが多い。

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日本古来の「左上座」の考え方があるのなら、関東のお内裏様はなぜ
向かって左に並べられているのか。
それは、武家中心の関東では「右上位」という考えで、身分や等級に
よって座る順番の決まりがあり取り入れられたからと。
また、大正天皇が西洋スタイルのご即位に倣って、皇后陛下の右に立た
れたことからも。 文明開化以降、西洋文化が日本に入ってきたことが
影響している。

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しかし、「左上座」という日本の伝統を軽く見て、立ち位置に重きを
置かない風潮を憂慮している宗教家もいることを忘れられない。Image 2017-03-02 at 17.02 (6)

佐原の各店舗にてお雛さまが飾られ、皆様をお迎えする「さわら雛めぐり」
は、2月4日(土)から3月26日(日)まで開催中。

桜・2012・京都

今年は、京都の桜がまだ観れる。岡山の帰りに京都に寄ってみた。例年ならば、秋の紅葉と春の桜の時期は、人が多過ぎて京都には行かないことにしていたが。今年は例によって気候変動が激しく、満開で見頃の時期が少しずつづれていて、未だに見頃のところもある。

立ち寄ったのは18日で、洛北を中心に、ワンデイフリーパスを買って、地下鉄とバスを利用してさっと廻ってみた。

鴨川沿いの「なからぎの道」が満開で、枝垂れ桜の棚が続く花の下を歩いていく、何と京都らしい風情であろうか。その量も多く圧巻であった。幅の広い鴨川の河川敷をも美しく飾っている。

北大路をバスに乗って洛西へ。金閣寺を観て、龍安寺へ。今時の修学旅行は、少数のグループに分けて、夫々タクシーなどで移動している。大人数の団体に出会わないことは、個人の観光客には嬉しいシステムである。

龍安寺は何回も訪れていたが、桜に飾られた石庭を観るのは初めてのこと。厳しい石庭のシンプルなデザインに対して、優しいピンクの色合いの枝垂れ桜は満開で、調和というよりも対比的な要素が融和している様であった。それはあたかも、自然と人工との禅問答の様でもある。

今回の最後は洛中の二条城。修復中の二の丸御殿を出ると、様々な桜が満開で出迎えてくれる。ここも桜の名所でその種類も多い。3月上旬とうかいさくらが咲き始め、カンヒザクラ、そめいよしの、ヤマザクラ群、エドヒガン群、サトザクラと4月下旬まで楽しめる。

やはり京都の桜は凄い。今回は時期を過ぎても満開が観られて、人出も少なく、短時間でも中身の濃いひとときであった。多分一万歩は越えているから、断食明けの身には応える。早々に新幹線に乗って帰ることにした。

桜・2012・津山

岡山の「わら」で座禅断食の休憩時間に、津山からの参加者から、津山城(鶴山公園)の桜が見頃だと教えて貰った。4月14日は中日であったが断食終了後夕方に、船越さんに連れて行ってもらった。「わら」の場合は車2台で、全員でドライブに行く。

高速を使って約1時間半、目的地の津山城に着いた。下の駐車場から観てビックリした。三段の雛壇状の石垣に沿って桜が咲いていて、立体的なランドスケープを構成している。こんな桜は観たこと無い。それがライトアップで夜空に浮かび上がっていた。

有料の入り口までは夜店が並び、たこ焼きやビールなど。断食中の身なればそれも叶わぬため、横目で見ては入り口にいそぐ。石段は結構きつく、一段が30cm近い。まずは、最初の一段目。あちこちで花見の宴を催している。

続いて次の段へ。夜景が見える本丸の段から観ると、津山市の夜景とライトアップされた満開の桜が、見事なコーディネーションを見せてくれている。BGMも無いのがいい。皆静かに春爛漫を満喫している。側には長い藤棚があり、ベンチはペアの人達で埋まっている。きっと地元の人達のデートスポットなのだろう。

明治維新のあと廃藩置県によって城は公園になり、桜を植えて管理をした優れ者のプロデューサーがいたからこそ、この景色なのだろう。ここは、昼間も観てみたい桜だ。そのうち機会があったら是非来たいと思う。船越さん、ありがとう。

桜・2012・九段

今年の気候は、寒かったり暖かかったりと変動が激しく、桜は開花しても満開の時期がずれたりして、随分と見頃の幅が大きくなった。ソメイヨシノは早い方で、4月11日に東京に用事があったので、ついでに生まれ育った九段の桜を観に行ってみた。

九段下から坂を上がりながら牛が淵を見ると、すでにお堀の水面には花びらが溜まっていて、満開を過ぎたばかりを告げていた。千鳥ヶ淵は満開で、平日だったので人も多くなく、水面と程よい調和を見せる桜の枝振りが美しい。

靖国神社の境内も散り始めていて、砂利の上に花びらが積もっていた。靖国道りの桜並木は満開で、車の運転も楽しい眺めである。

生まれ育ったあたりの大妻通りも満開で、マンションの2階や3階からの眺めは、花見に丁度良い景観になっていた。例年ならば、完全に散り終えていたはずのソメイヨシノであったが、毎日の気温の変化で花が保ったらしい。タイミング的に見れたことがラッキーだった。

久しぶりの大阪・法善寺

宗右衛門町から右に折れて、居酒屋などが点在する横町に入る。明るい表通りの街路灯が無く、暗い裏道に置き看板が目を引く。このしっとりとした暗さがいい。陰影礼参の四文字が頭をよぎる。

B級グルメの大阪代表は串カツ。寄ってみない手はない。カウンターに腰掛け生ビールとスタンダードなコースを注文した。バットにたっぷりの特性ソースとキャベツ盛り。早速きたビールをゴクリ、串カツをガブリ、大阪の味だ。目の前のメニューを張り出した壁もビジュアルしている。

軽く終わらせて、また暗い路地に出る。そこは法善寺横町だった。店々の置き看板が灯りの暗い横町を歩いて行くと、奥に法善寺があった。水掛不動尊にお参りして、オミクジをひいたら末吉だった。持って買える。酔っぱらいのおじさんたちや、観光客らしき人達で、お参りは耐えない。

となりを観ると「夫婦ぜんざい」があった。あの大阪らしい物語の森繁久彌と淡島千景の映画が思い出される。関西の日本情緒とはああゆうものかと、子供心に感じたモノクロ映画だった。せっかくだから「ぜんざい」を一人前頼む。出て来たのは二つのお椀に分けられた一人前。これを独りで食べるのか。あとから入って来た中年のペア。なんと男性の方が足りないからオカワリを頼んだ。箸休めには塩昆布。

店を出ると、水掛不動尊にお参りする人が並んでいる。お賽銭を入れては苔の生えた石像のお不動様に、柄杓で水を掛けてお祈りしていた。薄暗い路地裏の日本情緒豊かな法善寺横町。ここも大阪らしさの一つとしてその文化を連綿と受け継いでいる。昭和35年、藤島桓夫の「月の法善寺横町」という歌謡曲がヒットした。その頃と何も変わっていない様に感じるのは、私だけだろうか。

このまま、ずうっと続いて行って欲しい。

久しぶりの大阪・道頓堀

(社)日本インテリアデザイナー協会の副理事長を仰せつかって任期2年も残すところあと5ヶ月となった11月の末。喜多理事長の町起こしに関わる丹波篠山のギャラリーKITA`Sで理事会を開催することとなった。集合時刻が早いので一日前に大阪に一泊することにした。梅田に近いホテルだけれど、夜になって地下鉄で難波まで出てみた。

街はクリスマス商戦が始まっていて、元気のいい商店街はイルミネーションに輝いている。まるでラスベガスのアーケードを思いおこすほどだ。木曜日の夜でも人出の多い商店街を抜けて、道頓堀まで歩く。
道頓堀は、橋や水辺を中心に大幅にリニューアルされていて、水辺に近い散歩道やクルーズの船着き場など、観光にも意欲的だ。変わっていないのは、ネオン。関西の、大阪の名物グリコのネオンを観ていると、東京よりずっとビジュアルの要素が強い。それだけストレートな表現から内容伝わって来る気がする。

宗右衛門町の道筋に入る。かつて20代の時、デパート関係の仕事で、大丸とそごうの仕事をするのに、1ヶ月近くもホテルに泊まり込んで、良く遊びに来たことを懐かしく思い出した。ここも大きくビジュアルがストレートに出ていて、刺激的だ。たこ焼きのタコの立体も迫力。おもわずたこ焼きを買ってみる。大阪の味だ。

パチンコ屋があった。ドラゴンという店の名前のとおり龍のレリーフが凄い。まさにポップアートだ。ちょっと漫画チックだけど来年の干支なので、年賀状に使いたいくらいだ。


久しぶりの大阪は、忘れていた関西のビジュアル要素の持つパワーを思い出させてくれた。大阪は今もなお進化していて、東京よりもずっと商業都市として感じられ、その伝統は確りと守られている感じがした。

つづく

松本城

昨年暮に、安曇野へ旅行したおり、帰りに松本城に立ち寄ってみた。晩秋の穏やかな陽光にゆったりとした時間が流れて行く。やはり城は、戦という事が競い合わせるのか、その当時の技術の粋をつくした建築としても魅力がある。そして、松本城は、姫路城、彦根城、犬山城とともに四つの国宝城郭のひとつである。

松本城の現在は天守群などの建物が現存し、城跡は国の史跡に指定されている。松本城と呼ばれる以前は深志城(ふかしじょう)といった。市民からは別名烏城(からすじょう)とも呼ばれている。日本国内に12基現存している、安土桃山時代後期から江戸時代にかけて建造された天守を有する城郭の1つである。天守群は国宝に指定されている。石垣はラフな積み重ねに見えるが、装飾のしっかりとした大手門をくぐると、城址庭園となっていた。しばらく外観にみとれていたが、内部に上がってみる。

城独特のがっちりとした梁と柱の構造と、小さめな窓にも装飾を施し、中々情緒のある設えである。折しも紅葉の最中で、遠くにはアルプスの山々が白く雪化粧をし始めている。かつての城主もこの窓から、四季折々の景色を楽しんでいたのだろう。


戦国時代の永正年間に林城が築城され、天正10年(1582年)、徳川家康の配下となった小笠原貞慶が旧領を回復し、松本城に改名した、とある。
松本城主は、小笠原秀政、石川数正、小笠原秀政、松平康長や水野家などの松本藩の居城として機能。水野家の後は松平康長にはじまる戸田松平家(戸田氏の嫡流)が代々居城とした。めまぐるしい戦国時代にも、様々な城主が変わり、城は常に変わらず受け入れて来た。これだけの城に入城することは、当時の大名にとっても憧れの的であったかも知れない。地元の人たちには烏城(カラス城)と親しまれている松本城。一回来ただけで、すっかり気に入ってしまった。

京都・十二段屋のお弁当

糺の森からバスで祇園まで、めざすは一力茶屋の隣にある十二段屋。そこは、中学校の同級生の友達がお嫁に行った先。久しぶりに会えたら良いと連絡しておいたのだが。30分も遅れてしまった。

しかし、2階の大きな丸テーブルのある座敷は、空けておいて貰ったのか、運良く相席にもならずに、ランチタイムのお弁当を食べられた。女将のタツコさんは相変わらずで、昔なじみを迎えてくれた。部屋には民芸の巨匠、河井寛次郎、浜田庄司、棟方志功等の作品がずらりと並んでいる。まるで柳宗悦の日本工芸運動の美術館の様だ。

十二段屋のお昼は、すき焼き弁当だけ。ただし甘辛味と塩味の2種類がある。たまには牛肉も食べるのも良い。塩味を頼んだ。中学校の同期会の話などしているうちに、息子さんのお嫁さん!?が運んでくれたお弁当を食べる。

お弁当は、四角いお重の二段重ねで、上がサラダ野菜を刻んで敷いた上に牛肉がレアで乗っている。これだけたっぷりと野菜サラダが敷いてあれば、女性客にも受けがいいのだろう。下の段はご飯と香の物。それにみそ汁。このみそ汁が、麹味噌仕立てで美味い。

肉は、「しゃぶしゃぶ」という料理を発祥させた老舗だけあって、流石に良い肉を使っている。柔らかいので箸で切って、焼き加減も絶妙で牛肉のことを良く知り尽くしている感じだ。これで2,100円は安い。新幹線の時間があるので、早々に引き上げたけれど、やっばり夜に来てしゃぶしゃぶを食べたいものだ。

まだ観れる京都の秋

と言っても、この2,3日の冷え込みで、丁度真っ盛りだろうと思う「糺の森」の紅葉である。下鴨神社として親しまれている加茂御祖神社はその参道である糺の森と、世界文化遺産となっている。


岡山のワラに行った帰りに、京都に寄ってみた。国宝「加茂御祖神社」では、折しも祭典の中にあつて、おごそかな宮中の雅楽が流れ、まだ散りやらぬ紅葉の燃える様な朱色が印象的だった。

京都の紅葉はもう大方は終わっている。しかし、この「糺の森」だけは例外で、まだ今日にも紅葉が観れるだろう。市バスを下鴨神社前で降り、まずは神社をお参りして、糺の森に出てみると、広く深い森の中の所々に紅葉が観られる。

桜と紅葉はライトアップされている京都であるけれど、日中の陽の光で充分美しさを味わえる。森の途中に抹茶のサービスがあった。500円で、この森の最も美しい紅葉のスポットに着いて、お茶とお菓子を楽しめる。

桜も、紅葉も水辺が似合う。この森でも小川が流れ、そこに映し出される緋の色は、せせらぎに揺られて、サラサラとそよぐ。このような光景に出会うと、一瞬時間が止まった様な錯覚に落ち入る。かつて万葉の歌人たちも、この森に遊んだのであろうか。

色々寄り道をしているうちに、約束のランチタイムに大幅に遅れてしまった。慌てて携帯でメールする。とにかくストリートに出てタクシーよりも先に来たバスに乗る。とりあえず四条河原町。…つづく。。

晩秋の安曇野

久しぶりに、新宿から中央線特急「あずさ」に乗って安曇野へ行ってきました。晩秋の長野県の高地には、もう雪が降り始め、穂高町の街中は晴れていても、遠くアルプスの山々の頂きは、雪雲に覆われしんしんと雪が降っている様子がよく観えました。

唐松林は紅葉の最中で、やがて葉が全て落葉すると、枝振りだけがシルエットの様に冬景色を造り出すのだろう。紅葉は時期が終わりかけ、それでも見事に色づいたモミジやドウダンツツジなどが目を楽しませてくれる。

やはり、気温の寒暖の差からか、紅葉の色も美しく、千葉には無い森の静寂な趣が感じられる。落ち葉を踏みしめ、森の中を散歩したいと思うのは、贅沢な時間だ。風に吹かれて、ひらひらと舞い落ちる色づいた葉っぱも、赤や黄色、茶色と色とりどり。奇麗だなあと思う瞬間。そして、もうすぐ冬が来ることを告げている。