今年も、東庵の白梅が満開を迎えた。
桜切るバカ、梅切らぬバカとセオリーはあるものの。
剪定に関しては、実にイーかげんなやり方で、手の届く範囲のみ、
暇に任せてハサミを入れる。したがって軒先きより上部は、小枝も伸ばし放題。
花芽も付き放題だ。見方によっては伸び伸びと自由な感じもする。
最大の手入れとしては、花も落ちて新芽が出始める頃、蛾の産みつけた卵を見つけ出し、幼虫に成り掛けた段階で駆除する事。一本の梅の木で決まって2箇所。100匹くらいの巣を見つけ出す事は特技になった。
歌舞伎の娘道成寺の文句に
「梅とさんさん桜とは いずれが兄やら弟やら わきて云われぬ花の色」
世間では、桜より先に咲く梅が兄とされている様で。
残念ながら、今日の暖かさと春一番の強風で、かなり散ってしまった様だ。